2021年3月16日
暗号通貨関連取引での米ドルが関連するプロセスをバックエンドで提供するSilvergate銀行を紹介します。他の銀行が暗号通貨取引所との取引を次々に取りやめた2013年に逆張りで暗号通貨取引ビジネスを開始、今では米ドル取扱い周りでは、メジャーな暗号通貨取引所が軒並みSIlvergateを利用する寡占状態になっています。Silvergateは2019年に株式公開、昨年の10月から今年の3月にかけて株価が10倍に。さらにそれを利用して1月、3月と2回新株発行で$550 million、約600億円を市場から調達もしています。
Masterworksは2017年にニューヨークで創業したベンチャーで、この10月にシリーズAで$110Mを調達、企業価値も$1Bを超えていきなりユニコーンになりました。 事業内容はアートのフラクショナル・シェアを提供すること。$1Mを超し評価が安定しているアートが対象で、Masterworksが購入したアートを分割して投資家に販売、投資家はMasterworksのマーケットプレースでセカンダリの取引(P2P売買)ができ、やがてMasterworksがそのアートを売却した際には、利益の20%をMasterworksが取り、残りを投資家で分け合います。 不動産、コモディティなど、株・債券以外に投資することをオルタナティブ投資と言いますが、現在世界のオルタナティブ投資市場は$10T、約1100兆円を超すと言われており、その一部となるアート投資がMasterworksの事業領域となっています。
2021年8月24日 地球温暖化による天災が世界で頻発する中、サプライチェーン障害、施設の浸水被害などが直接的にビジネスに影響するケースも増え始めています。そんな中で、天候によるリスクを分析・予測する「天候AIインテリジェンス」領域で複数のベンチャーが誕生していますが、ClimateAIはその一社。サンフランシスコで2017年に創業、7月に$12Mを調達しました。 天候AIインテリジェンスのベンチャーではこれ以外に最大手のOne Concern、Jupiter Intelligence、Climavision、Gro Intelligence、Cervestなどがあります
2021年4月7日 2016年創業のRepublicは、スタートアップや、不動産、ゲームなどのオルタナティブ投資ができるサイトで、これまでに$64 million を調達、うち$36 million は3月に調達しています。サイト上では、100万人以上が投資家として登録、過去12ヶ月で$150 million以上が250社に投資されたとのことです。 2021年4月7日 Republicの事業ができるきっかけはJumpstart Our Business Startups Act、通称JOBS Actと呼ばれる法案で、これは2012年に可決され、2012年から2016年にかけて徐々に施行されてきました。JOBS Actにより現在 $5 millionまでクラウドファンデイングで株式による資金調達ができるようになり、また、$75millionまでの資金調達では簡易的なIPOが可能になりました。 Republicでの投資はSAFEというY Combinatorが弁護士事務所と共同で作った投資書類が利用されています。SAFEについては、2014年にブログで渡辺が解説しています→ https://chikawatanabe.com/2014/11/01/... なお、サイトURLはRepublic.coです。.comにするとUKのストリートファッションブランドのサイトに行ってしまいますのでご注意ください。