2021年7月20日
Solanaは2017年創業、6月に$314Mを調達したブロックチェーン開発ベンチャーです。Qualcommでチップ開発をしていた人たちが無線通信のノウハウをブロックチェーンの生かして考案した新たなコンセンサス方式で、1秒あたり5万トランザクションというスループットを実現し、最近話題のブロックチェーンです。(ビットコインは7、イーサリアムでもその倍くらいしかありません。)
2017年8月に創業したChia Networkは、P2Pファイルシェアリングで有名なBitTorrentを作ったBram Cohenが創業者のブロックチェーン。5月17日にメインネットがローンチして実際の取引を行うことが可能になりました。 ChiaはProof of Space Timeというコンセンサス方式をとっているため、Proof of Workのビットコインのように大量の電力を必要とせず地球に優しい、というのが売り。CPUパワーの代わりにハードディスクの容量を利用するのですが、そのせいで世界のハードディスク供給が逼迫する事態を招いたことでも一部で話題になりました。 一般的にブロックチェーンのノードを運用することをマイニング(採掘)、それをする人たちはマイナー(採掘者)と呼ばれますが、Chiaはコンセプトが「農業」で、ブロックチェーン運用に使われるHDDは「プロット」、そのHDDを供給している参加者は「ファーマー」と称され、2019年7月に発表したホワイトペーパーは「グリーンペーパー」と題されています。
2021年5月4日 2017年創業でこの3月に$525M調達したElevateBioはボストン近郊のベンチャーで、細胞・遺伝子治療関連で複数の事業をインキュベートしています。現在、インフルエンザ、肝炎などの治療薬を開発するAlloVirとT細胞免疫治療薬を開発するHighPassBioを傘下に持ち、マサチューセッツジェネラルホスピタルと共同研究も行っています。バイオ系ではこうしたインキュベータモデルのベンチャーが複数多額の資金調達をしていますが、同様のモデルがうまくいかなかったIT系とどう違うのかを話しました。
AndelaはNew Yorkで2014年創業、9月にビジョンファンドのリードで$200M調達し、これまでの総調達額は$381Mに、そして時価総額は$1.5Bでユニコーン入りも果たしました。 事業内容は発展途上国のエンジニア人材を先進国の企業に提供するというもので、創業当初はナイジェリア、ケニア、ルワンダ、ウガンダにオフィスを設けてそこで現地人材を給与を払って雇用するという形態でしたが、コロナ禍でオフィスは閉鎖し全員リモートに、今では80カ国で1500人のエンジニアを雇用するまでに成長しています。