Magic Leapは2010年創業のフロリダにあるARヘッドマウントディスプレイ開発ベンチャーです。Theranos、Nikola、WeWorkと並んで「怪しい会社」と言われ、昨年には社員の半分の1000人をレイオフ、風前の灯火と思われましたが、今年9月に$500Mを調達し、来年1月のCESにも出展予定です。これまでに$3.5Bを調達したMagic Leapは、当初は消費者向けに開発していた製品をB2Bに方向転換、CEOも創業者からマイクロソフトで事業開発のEVPをしていた人に代わっていますが、果たして今後どうなるのか見ものです。
2021年2月25日 既知の標的に作用する新薬開発で2020年1月に$200 million、2021年1月にさらに$500 million調達したEQRxを紹介しました。
Point Upは2018年サンフランシスコ創業のベンチャーで9月にシリーズBで$46.5M調達しました。クレジットカードのように色々な店舗で使えるが、口座内にある金額までしか使えない、というデビットカードを発行しています。特徴はクレジットカード並みの特典がつくことで、買い物をするとポイントが溜まり、Netflix等のサブスクは5倍、フードデリバリ等は3倍になります。また旅行キャンセル保険、レンタカー保険などもついてくる「クレカ風」が売りになっています。 ちなみにアメリカのポイント・マイルの年間流通総額は$60B、6兆円超という巨大マーケットになっています。
Biolinqは2012年に創業したSan Diegoのベンチャーで、この11月にシリーズBで$100M調達しました。同社では、コインサイズのバイオセンサーのパッチで、皮膚の表面に近い細胞の間にある間質液から血糖値を計測するとしています。針を刺さずに血糖値を測る非侵襲血糖値計は何十年もの間さまざまなトライがされてきましたが実現しない医療機器界のHoly Grail。果たしてBiolinqがついにその実現をすることになるのか今後に注目されます。